食事の度に歯磨きをしている方も多いのではないでしょうか。
しかし、普段歯磨きをしているのにもかかわらず、
なぜ虫歯になってしまうのでしょうか。
今回はその原因と対策を説明していきます。
目次
- ○ なぜ虫歯になってしまうの?
- ○ 虫歯にならない歯磨きの仕方
- ・お口のどこを磨けばいいの?
- ・正しい歯ブラシの動かし方とは?
- ○ どのような道具を使えばいいの?
- ・歯ブラシ
- ・歯間ブラシ
- ・フロス(糸ようじ)
- ・ワンタフトブラシ
- ・舌ブラシ
- ○ 虫歯にならない歯磨きの仕方 まとめ
なぜ虫歯になってしまうの?
虫歯の原因はお口の中に潜む虫歯菌です。
お口の中には何百種類もの微生物種が存在しています。
その中の数種類が虫歯の原因菌としてわかっています。
虫歯菌は歯に付着する能力を持っており、歯の表面に細菌が集まり集合体を作っています。
夜歯磨きをしないで寝てしまった時などに、歯の表面がヌルヌルする経験があると思いますが、そのヌルヌルが細菌の集合体です。
歯に付着した虫歯菌は、私たちが食事した炭水化物を分解して、酸を産生します。その酸より歯が溶けてしまい、虫歯が進行していきます。
そのため、普段の歯磨きでは歯に付着した細菌を磨いていく必要があります。
虫歯にならない歯磨きの仕方
虫歯にならないためには、食べカスを落とすのではなく、細菌を落とす歯磨きが必要です。
お口のどこを磨けばいいの?
虫歯にならないためにお口のどこを注意して磨けばいいのか。
それは”細菌が集まりやすい”部位を磨いてください。
前歯の表面がいきなり虫歯になってしまうことは少ないです。
その要因は2つ考えられます。
1つ目の要因としては歯ブラシが当たりやすいからです。
2つ目の要因は唇の動きで細菌を落としているからです。
舌や頬の動き・唾液の流れなどでも細菌を落とすことはできます。
そのため、歯ブラシが当てにくく、唾液・粘膜などの流れが少ない部位が
虫歯菌が集まりやすい部位です。
例として以下が挙げられます。
①歯と歯の間
②歯の噛む面の溝
③被せ物、詰め物のキワ
④歯周ポケット
⑤歯列不正
③の治療した部位のキワは細菌レベルで見ると、段差になっていることがあり、細菌が溜まりやすくなっています。
正しい歯ブラシの動かし方とは?
1、歯ブラシの持ち方はグーで握るのではなく、ペンを持つように握りましょう。手首を使って動かすことができるので、細かい動きができるようになります。
2、ブラシを当てる部位は歯と歯茎の間にある歯周ポケットに当てましょう。歯茎をマッサージするような感覚です。
3、歯は一本ずつ磨くようにして、1箇所に着き10秒程磨きましょう。
歯ブラシは細かく小刻みに動かし、歯と歯の間にブラシが入り込んでいくように磨きましょう。
4、磨く部位を左右に入れ替えて磨くと、どこを磨いたのか分からなくなってしまいます。磨く順番を決めて磨き残しがないようにしましょう。
歯磨きを丁寧にすると10分以上かかります。夜寝る前1日1回でいいのでしっかりと磨く時間を作りましょう。
どのような道具を使えばいいの?
歯ブラシの以外にも様々な清掃用具があります。
磨き残しがないように使い分けることも必要です。
歯ブラシ
歯磨きでメインに使用する道具です。
お口の6〜7割は歯ブラシで磨くことができます。
毛の硬さは一般的には普通で大丈夫です。
歯茎が腫れている・外科処置等をした場合は、やわらかめを使用します。
いろんな種類がありますので自分が磨きやすいものを使用しましょう。
歯科医院で使用中の歯ブラシで問題なく磨けているか確認しましょう。
また、電動ブラシは動きが早く、短時間で磨くことができます。
歯磨きが苦手な人には当てるだけで磨くことができる為、オススメです。
歯間ブラシ
歯と歯の間を磨く道具です。
歯ブラシでは届かない部位を磨くことができます。
歯と歯の隙間が広くなった場合に使用します。
サイズも豊富にあり、適切なサイズを使用することが不可欠です。
フロス(糸ようじ)
歯と歯の間を磨く道具です。
ロール状やホルダー状のものがあります。
歯間ブラシと違い、歯と歯の隙間が狭い場合に使用します。
歯間ブラシでは磨けない歯の接触している部位も磨くことができます。
ワンタフトブラシ
毛束がブラシの先端に付いている為、通常のブラシでは当てにくい歯列不正部、孤立歯や最後方歯の奥を磨くことができます。
舌ブラシ
舌についた汚れを落とすことができます。
舌の表面はザラザラしており、汚れが付着しやすいです。鏡で舌を確認して、白くなっているようなら磨くようにしましょう。
特に口臭や味が気になる方にオススメです。
舌は軟組織なので、ブラシを強く当てると傷がついてしまいます。専用のブラシを使用し、あまり強く擦らないよう。
虫歯にならない歯磨きの仕方 まとめ
歯は何十年も使い続ける人生のパートナーです。
一生美味しいものを食べる為・素敵な笑顔の為には不可欠なものです。
虫歯で歯を失わない為に、1本1本歯のお手入れをするようにしてください。
忙しくて時間がない方も1日1回夜寝る前だけでいいので頑張って下さい。
最後に歯磨きをご自身で注意して行ってる方でも、ほとんどの方が磨き残しが
あります。定期的に歯医者さんで磨き残しがないか、お口の中に変化がないかは診てもらうようにしましょう。
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